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問7:あなたの思いは間違っていないでしょう。すると私たち人間は、これからさきどうなるのでしょうか。

答:私たちはすべての生物と同じくついに土に帰るでしょう。しかし私たちの子孫は、つぎつぎと生まれてくることでしょう。けれども私たち人類はいつまでも生存し続けるでしょうか。大昔、この地にはびこりその繁栄をほこった羊歯(しだ)や爬虫類(はちゅうるい)も大きくなり過ぎてついに滅亡してしまったように、人類もま

問6:それは、実際にはどういうことなのでしょう。

答:はっきり言い表すことはむずかしいのですが、私たち人間の世界は何か混沌として、すべてが空しく過ぎ去っていきます。しかしそれは創造以前の「形なく、むなしく、やみが淵をおおう」混沌ではなく、私たち人間に責任があり、その根源に人間の罪責があるように思われます。創世記3章にはアダムとエ

問5:それでは、私たちは今ここで、造られたとおりの人間として生き、動き、存在しているのでしょうか。

答:いいえ、むしろ私たちは、自分の頭と手によって、神のように賢く偉くなろうとして、創造の根源から失われています。私たちは自由な人格としてたがいの交わりを求めあいながら、しかも孤独でしばしばたがいに誤解し争っています。いわゆるたがいの断絶を経験しているのです。あらゆる争闘も戦争もまた根本的にはここに起

問4:人間とはいったい何者なのでしょうか。

答:人間は一つの生き物として、しかも頭と手によってものを創り出す自由な人格(神の像)として造られました。しかし人間は、天地の間にひとり自由に存在するのみでなく、また自分の創造者である神と、他の自分とおなじ人との交わりにおいて存在しています。ここには学ぶべきいろいろのことがあります。第1に

問3:あなたは、だれですか。

答:わたしは、ほかにかけがえのない私というひとりの人間である、と言うべきでしょう。神によって創造された人間、かけがえのない存在、他の何をもってしても取り替えることが不可能な存在です。仏教の言葉に「愛別離苦」というのがあります。愛する者と別れなければならない苦しみです。先だってスキーバスの転落

問2:どこから始めましょうか。・・・どこからでもよいのですね。 キリスト教は個々の教えの寄せ集めではなく、一つの生き物のように、その心臓部から、どの部分にも同じ血がかよって生きているのですから。

答:そうです。キリスト教の全体をぼんやりととらえるよりも一部分でも生きたいのちにふれる方が、はるかに大切であると思います。松木治三郎先生の著書『人間』の中に「聖書一句の人」という説教があります。アウグスティヌスにとってはローマの信徒への手紙13章13節以下、ルターにとってはローマの信徒への手

問1:キリスト教について、今日、改めて問い、新しく問答したいと思います。

答:私も切にそうしたいと思います。私がある大学の経済学部での学びを終えて関西学院大学の神学部に編入した理由の一つは、小学5年の時に頂いたキリスト教信仰を確認したかったからでした。イエス様が本当にキリストであること、私の救い主であることを神学的に確かめたかったのです。そしてそれができた時、私の心に

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