踊協力牧師メッセージ

ちいさな哲学者たち

「考える力を育む」

最近私はDVD『ちいさな哲学者たち』を見ました。舞台となったのはフランス、セーヌ地方の教育優先地区にあるジャック・プレヴェール幼稚園。そこで3~5才の子どもたちがローソクの火の周りに集まってパスカリーヌ先生と一緒に哲学を学ぶという2年間の軌跡です。

先生はなぜローソクに火を灯すのかについてこう説明します。「ローソクの火は答えを見つける手伝いをしてくれる。火は疑問への答えを探し始める合図。考えるためのローソクよ。」そして小さな子どもたちが愛について、死について、自由について話し始めるのです。

子どもたちは生き生きと、屈託なく、時におかしく、そして時に残酷な発言もあります。時には睡魔に襲われつつも、たくさん考え、たくさん話し合っていくうちに、お互いの言葉に刺激を受け、他人の話に耳を傾けること、そして意見は違っても、自分たちの力で考える力を身につけていく子どもたち。

深い感動を覚えました。大人は子どもは幼くて何も分からないと考えがちです。でも子どもたちには考える大きな力があるのです。西南幼稚園は創立60周年を迎えました。子どもたちのうちに秘められた大きな力を信じて、これからも歩んでいきます。

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