踊協力牧師メッセージ

ケリュグマとディダケー

「ケリュグマ」と「ディダケー」という言葉があります。ケリュグマは道・宣教、デュダケーは教え・教育を意味します。これらはどのような関係にあるのでしょうか。

関西学院大学神学部教授、院長などを歴任なさった山内一郎先生が、最近『新約聖書の教育思想』という本を出版されました。そこには次のように記されています。

初めに福音のケリュグマ(伝道)によって教会の基礎が固められ、次いでキリスト者の倫理としてのディダケー(教育)によって教会が形成されたという通説とは逆に、ディダケー(教育)がケリュグマ(伝道)に先行する「道しるべ」としての意味を担うことも肯んじられる。

私たちの経験に照らせば、福音の本質についての伝道からキリスト者の生き方の教えに入る人もあれば、その反対の人もあるでしょう。いずれにしろ伝道と教育は切っても切れない関係にあり、車の両輪なのです。

キリスト者は救いの恵みに安穏ととどまらず御言葉を通して成長してこそ信仰の深さ高さ広さを味わうことができるのです。

 

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