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マタイによる福音書の魅力

「マタイによる福音書の魅力」

マタイ福音書はマルコ福音書を基礎にし、緻密な編集意図を持って書かれた文書です。書かれた時期は紀元80年代と言われます。

著者は主イエスの行動と同時に語られた教えに大きな力点を置いて、それを5~7、10、13、18 、23~25章の五グループにまとめて著ししています。それは旧約聖書の律法(モーセ五書)に倣っているとも言われます。

マルコ福音書と異なる点はその始まりと終わりです。1章にはマルコ福音書にはない主イエスの系図を記しますが、それは救い主イエスはイスラエルの民が待ち望んでいたダビデの家系に属する方だと告げているのです。そして最終章28章には「わたしは天と地の一切の権能を授かっている。だから、すべての民をわたしの弟子にしなさい」、この方こそ全世界の救い主であることを明らかにします。

28:20に「あなたがたに命じておいたことをすべて守るように教えなさい」とあります。守るべきことは7:12、22:37~40、23:23、25:35~36に要約されている神への愛と隣人への愛であり、それこそ人生を豊かにする道だと説いているのです。

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