信仰生活ABC

問27:それでは、まずイエスの誕生について話してください。

答:イエスは、多分紀元前4年頃、私たちと少しも変わらない一人の幼子として、ユダヤ人の一人として、誕生しました。パウロは「女より、(ユダヤの)律法の下に生まれた」(ガラテヤ4:4)と書いています。

新約聖書の中でイエスの誕生物語を記しているのはマタイ福音書とルカ福音書です。マタイにはマタイの、ルカにはルカの告げたいクリスマスメッセージがあるのですが、クリスマスページェントはこれを上手にアレンジして演じているのです。
ルカ福音書はユダヤとローマの歴史の中にイエスの誕生を位置付けています。それはこの幼子はヘロデ王やローマ皇帝アウグストゥスに匹敵する、否それを凌駕する存在であることを告げようとしているのです。ローマ皇帝の誕生や成長、そして即位は帝国全体にとって喜ばれる出来事と理解されたでしょう。しかしルカは、この幼児イエスの誕生はそれ以上の意味と価値を持っていると私たちに告げているのです。

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