未分類

子ろばに乗って

「子ろばに乗って」

マタイ21章には主イエスが子ろばに乗ってエルサレムへ入城されたことが記されています。これは何を意味するのでしょうか。

ピーター・ミルワード『聖書の動物事典』によると、馬は高貴な動物で、壮観な騎馬行進にはなくてはならぬ存在ですが、ろばは低俗で大衆の嘲笑の的のように思われています。しかし聖書では少し様子が違います。詩編などでは「馬は勝利をもたらすものとはならず」(33:15)、「主は馬の勇ましさを喜ばれるのでもなく」(147:10)とその力は否定的に記されています。それに対しろばには良い評価を与えています。ろばはキリスト降誕の時に、さらにエルサレム入城の時にも姿を見せています。つまり馬が猛々しい力の象徴だとすれば、ろばは徹底して平和の象徴であり、主イエスはろば、しかも子ろばに乗って平和の王として来られるのです。

娘エルサレムよ、歓呼の声をあげよ。見よ、あなたの王が来る。彼は神に従い、勝利を与えられた者、高ぶることなく、ろばに乗って来る、雌ろばの子であるろばに乗って。(ゼカリア9:9)

関連記事

TOP