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教会があって良かった

「教会があって良かった」

46年前、私は京都の予備校に通い、宝ヶ池にある予備校の寮に入っていました。受験生同士些細なことでよくもめごとが起りました。そんな私にとって日曜の礼拝は待ち遠しいものでした。カレンダーの日付を一日一日消しながらその日を待ちました。それまでは父が牧師でしたから教会堂と自宅は同じ敷地、日曜日は特別に忙しい日でしたから、寮から教会に通うのはとても新鮮でした。

その日は朝から強い雨、私は傘をさして電停に向かいましたが電車が動いていません。その日はストライキで運休ということを忘れていたのです。私は行こうか止めようか迷いましたが、どうしても行きたくて電車の通らない線路、バスが止まっている道路を二時間以上かけて歩きました。

教会では礼拝はすでに終わっていました。牧師はびしょ濡れの私を見て驚き、タオルを持ってきてくれました。その後礼拝堂で私のために祈ってくれました。私の心は不思議に満ち足りて今来た道を戻って行きました。いつしか雨は小降りになっていました。教会は私にとって慰めと喜びの場でした。

 

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