光は暗闇の中で輝いている
「光は暗闇の中で輝いている」クリスマスに欠かせないもの、それは光です。街にはイルミネーションが美しく輝き、家にもキャンドルが灯されます。真夜中でも町が明りに包まれるようになったのは人類の歴史ではごく最近のことです。照明としてのガス灯器具を最初に制作したのはスコットランド人のウィリアム・マードッ
「光は暗闇の中で輝いている」クリスマスに欠かせないもの、それは光です。街にはイルミネーションが美しく輝き、家にもキャンドルが灯されます。真夜中でも町が明りに包まれるようになったのは人類の歴史ではごく最近のことです。照明としてのガス灯器具を最初に制作したのはスコットランド人のウィリアム・マードッ
「キリストの完全な救い」マタイ福音書1 章にはイエス・キリストの系図が記されています。これは現代に生きる私たちにはあまり意味を持たないように思えますが、当時の読者には重要な意味を持っていたのです。それは、イエス・キリストこそ神の救いの約束の成就であり完成であることを伝えようとしていたのです。1
「使徒言行録があって良かった」使徒言行録は私の若い頃から好きな文書の一つです。そこに記された初代教会の美しい調和こそ現代に生きる教会の最良の手本だと思っていました。ところが神学部に学び始めたある日、私は神学者オスカー・クルマンの『イエスと当時の革命家たち』、その中の「初代教会の内部の不一致」と
「すべてのことについて感謝を」私たちはとても感謝の少ない生活をしています。何をしてもらっても当たり前と思ってしまう心は「にんげんがボロになってくる」(鹿島和夫『一年一組せんせいあのね』)からだと思います。感謝とは何でしょうか。哲学者ジャック・マリタンは「感謝の思い
「福音書があって良かった」聖書は旧約39巻、新約27巻、合計66巻から成る正典です。正典とは信仰の源泉、生活の規範という意味です。新約は4つの福音書、21の書簡、1つの歴史書、1つの黙示録で構成されています。マタイ、マルコ、ルカの3つを共観福音書を呼び、ヨハネは独特の視点から書かれています。神
「兄弟姉妹を感謝します」ディートリッヒ・ボンヘッファーはドイツのルター派教会の牧師であり神学者でした。彼はヒトラーが政権を握った直後に、ナチ政府がドイツ国民を誤った方向に導くものであることを洞察し鋭く批判しました。彼は招かれてアメリカに渡りますが、ドイツ国民と苦しみを共にすべく開戦直前に帰国、秘密