8月8日のみことば

「助けを求めてあなたに叫び、救い出され、あなたに依り頼んで、裏切られたことはない」(詩編22:6)

太宰治の作品『津軽』にこういう言葉がある。「大人というものは侘しいものだ。愛し合っていても、用心して、他人行儀を守らねばならぬ。なぜ用心深くしなければならないのだろう。その答えは何でもない。見事に裏切られて赤恥をかいたことが多すぎたからである。人は当てにならないという発見は、青年の大人に移行する第一課である。大人とは裏切られた青年の姿である。」そういう経験を私たちもしてきた。しかし、そこで学んだことがある。それは、それにもかかわらず信頼できる人がいるということ、さらには信頼できる神がいらっしゃるということ。

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