神は奴隷であった民を自由の地へと導き出し、生きる指針として十戒をお与えになりました。それは自由の大憲章であり、彼らを育て上げる創造力を持つものでした。十戒の前半四つは神との関係についての掟ですが、後の六つは人との関係についての掟です。
人間関係の最初の掟が「あなたの父母を敬え」です。「私をこの世に生み、育ててくれた父母を神からの賜物として重んじ、尊びたいと思います。若い日には父母を通して主を恐れる道を学び、壮年の日には父母と共に生き、やがて年老いた父母を大事にしなければなりません」(現代キリスト教問答)。
神の家族である教会には別の母もいます。主イエスは「だれでも、わたしの天の父の御心を行う人が、わたしの兄弟、姉妹、また母なのである」(マルコ12:49)と言われました。使徒パウロもルフォスの母についてこう言っています。「彼女はわたしにとっても母なのです」(ローマ16:12)。
私たちの教会にもそのような母たちがいます。教会は母たちの笑顔と働きにどれほど励まされ支えられていることでしょう。