河野進牧師の詩集『萬華鏡』に「口ぐせ」という詩があります。
きみ
天国を知っているかね
知りません
人をほめるところだ
地獄を知っているかね
知りません
人の悪口をいうところだ
賀川豊彦の口ぐせであった
アンヌ・モレリの『戦争プロパガンダ10の法則』を見ても、りぼん・ぷろじぇくとの『戦争のつくりかた』を見ても、戦争を始める人は必ず相手に不正や問題があり、この戦争の原因は相手国にあるということを声高に語るのです。あのヒトラーもそれをやったのではないでしょうか。
河野進先生が言われるように、他者を悪くいう時点ですでに地獄が始まっており、反対に互いに相手の良い点に気づいてほめるところでは争いようがなく、そこにはすでに主が言われた天国、神の支配、平和が始まっているのです。そう考えると平和を作り出す作業は決して難しくはなく、私たちにもできるのだと気づかされるのです。(踊)