ノートルダム清心学園理事長の渡辺和子先生が昨年12月30日召天されました。享年89才。数年前からすい臓がんを患い、闘病しつつ9月30日まで教壇に立ち続けられました。
昨年3月発行の『文芸春秋』に「二・二六事件―娘の八十年」が掲載されました。青年将校の銃弾に斃れた教育総監渡辺錠太郎氏はお父様。わずか9才の和子さんが壮絶な最期のたった一人の目撃者でした。その和子さんが修道女となり、教育の働きに携わり、若い人の心に希望と喜びの火を灯し続けたのです。
主イエスは「わたしは世の光である」(ヨハネ8:12)と言われ、また「あなたがたは世の光である」(マタイ5:14)とも言われました。私たちが生まれながら光なのではなく、主イエスの光を心に灯して頂いて光となったのです。光となった私たちの務めはこの光を人々の前に輝かし、人々が天の父をあがめるようになることです。
一つの光が消えました。今度は私たちが光となるよう求められているのです。