申命記は、モアブ平原においてまさに世を去ろうとするモーセが、約束の地に入ろうとするイスラエルの民に対して与えた遺言的な訓戒と激励であり、律法の説き明かしです。
今日わたしが命じるこれらの言葉を心に留め、子供たちに繰り返し教え、家に座っているときも道を歩くときも、寝ているときも起きているときも、これを語り聞かせなさい。(申命記6:6~7)
モーセが繰り返し教えるように命じたこと、それは愛と力に富む神がおられること、真心から信じる者を神は本当の祝福へと導いてくださるのだということでした。
山陽新聞社出版の渡辺和子先生の回想集『強く、しなやかに』を読みました。その中にノートルダム清心女子大学の理事長として学報に掲載した「生きる力」という文章があり、次のように記されていました。「家庭とは、我々に生命を与える源であり、人が考えることを学ぶ最初の学校であり、祈ることを学ぶ最初の聖堂である」。
信仰を形づくる家庭と教会の役割の大きさを改めて教えられています。