「なぜ怖がるのか」
ガリラヤ湖畔は主イエスの活動の中心地、そこ多くの御言葉が語られ、多くの奇跡が行われました。主の言葉は人々の心に深く刻まれ、奇跡はそれを目撃した人の生活に深く刻まれました。マルコ福音書四章の突風を静めた奇跡もその一つです。
弟子たちが乗った舟は突然の嵐に転覆しそうになりました。漁師上がりの弟子たちさえ経験したことがなく、対処できないほどの激しさでした。彼らは主イエスに助けを求めます、「先生、わたしたちがおぼれてもかまわないのですか」と。眠りから覚めた主が風を叱り、湖に「黙れ、静まれ」と言われると、大なぎになったというのです。そして怯える弟子たちに「なぜ怖がるのか。まだ信じないのか」と言われました。
同志社を始めた頃の新島襄の言葉です。
すでに乗り出した船だから、どんな風や波が襲い来るとも二度と帰航することはできない。暴風も吹くだろう。怒涛も襲ってくるだろう。 ただ僕は向かう岸に到達することを知っている。
信仰がもたらす確信がそこにあります。