神学者N・T・ライトの『すべての人のためのローマ書Ⅰ』冒頭の言葉が心を強く打ちます。
イエスについて初めて公に語り始めた人々は、そのメッセージがすべての人のためであることを強調
しました。(イエスを否認し)それを悔いて激しく泣き崩れたペトロは、教会を代表する指導者とし
て堂々と立ち上がりました。そして彼は、世界を完全に変えてしまった出来事について語り始めまし
た。そう、神がペトロにもたらした変化は、この世界にもたらされた変革の一部でした。新たな命、
赦し、希望そして力が、春の気配を感じて芽が吹き出す花々のように地を満たしました。生ける神が
この世界に新たなことを始める時代が訪れました。「この約束はあなたがたのためです」とペトロは
言います。「あなたのすべての子孫、また遠くに離れているすべての人々のためです」と続けます
(使徒言行録2:39)。この約束は特別な人のためではなく、すべての人のためなのです。
「神は、すべての人々が救われて真理を知るようになることを望んでおられます」(Ⅰテモテ2:4)。もちろん私たちも含まれています。神は私たちの救いを心から望んでおられるのです。(踊)