朝の情報番組で、「アメリカでも同じ日に母の日をやっているんですね」「日本と同じようにカーネーションを飾るんでしょうか」とやり取りしているのを見て驚くと同時に、由来を繰り返し語る大事さを痛感しました。
アメリカのヴァージニア州ウェブスターのメソジスト教会にジャービスという、教会学校の教師を26年間も務めた女性がいました。ある日曜日彼女は「十戒」の第五戒「あなたの父と母を敬え」について話し、「母の愛に感謝する素晴らしい方法を考え出す人が出ることを望みます」と勧めました。生徒の中には娘アンナがいました。1905年母のジャービスが亡くなりました。アンナは記念会の時に母の言葉を思い出し、大好きだったカーネーションを飾りました。この記念会は参列者に深い感動を与えました。
このことは教会学校長であった百貨店王ジョン・ワナメーカーの賛同を得、5月第2日曜に店頭で盛大な記念会が行われました。さらに1914年にはアメリカ議会はこの日を「母の日」と定めました。この美しい行事はやがて日本の教会にも伝えられたのです。