「神は富ませる方」
旧約聖書の「箴言」とは知恵の教師が語った人生の指針を集約した文書です。「主の祝福は人を富ませる」（一〇・二二／口語訳）とあります。このような言葉に出会うと、ある人々は「キリスト教は清貧を重んじる教えではないのか。それなのに富とはどういうことだろう」と疑問に思うかもしれません。このような疑問は案外あるのです。肉体よりも霊魂、性や富は罪、禁酒禁煙等々。
最近第一祈祷会ではタイの日高嘉彦宣教師が参加してくださり、お茶の時間がとても有意義な時になっています。旧約聖書の専門家である先生に参加者から興味深い質問がなされますが、それに対し「旧約聖書の意義は霊的な事柄だけではなく肉体や物質な事柄をも重視する点です」と答えられました。
確かにそうです。神は霊だけではなく私たちの肉体も創造されたのですから、肉体もまさしく神の祝福の対象なのです。主の祈りの中には「わたしたちに必要な糧を今日与えてください」とあります。神は霊肉の統一体である人間に豊かな祝福を与えようとしておられるのです。