「光は暗闇の中に」
ヨハネ福音書1章は独特の神学に基づくクリスマス物語です。
言は肉となって、わたしたちの間に宿られた。わたしたちはその栄光を見た。それは父の独り子としての栄光であって、恵みと真理とに満ちていた。(ヨハネによる福音書1:14)
ヨハネ福音書はこの御子キリストのことを「光」と表現しています。
その光は、まことの光で、世に来てすべての人を照らすのである。(同1:9)
修道女イエスのマドレーヌ(一八九八~一九九八)はこう言っています。
飼い葉桶のイエスは、今日世界が必要としているものを放射している。
柔和、優しさ、光。
柔和はあらゆる暴力への答えとして。
優しさは思いやりの欠如への答えとして、
また善意と隣人愛の欠如への答えとして。
光は孤独のままに捨て置かれる人への答えとして、また人生の意味を見いだせない人への答えとして。
今年のクリスマス、幼子キリストの光が私たちの心の深みにまで届きますように。