「主の晩餐を守る」
マルコ14:12以下には、主イエスが十字架に架かる前に弟子たちと守られた最後の晩餐のことが記されています。弟子たちと初代教会にとってこの晩餐は決して忘れられない意味を持つものとなりました。
第1に、この晩餐は主イエスが弟子たちと守りたいと願われ、準備なさったものでした。
第2に、この晩餐は主イエスの愛が充満したものでした。そこにはイエスを裏切ろうとしているユダもいました。そのことをご存知である主はユダの回心を願われるのです。
第3に、主イエスは弟子たちに割いて渡すパンとぶどう酒の杯に新たな意義を付与されます。「これはわたしの体である」「これはわたしの契約の血である」。ただの物質に過ぎないパンとぶどう酒が十字架上に表される主イエスの限りない愛を象徴するのです。
第4に、晩餐はやがて神のご支配の中で行われる命に溢れる食卓の予兆でなのです。
主イエスの昇天後弟子たちはこの晩餐を大切にしました。繰り返し守ることにより主の愛を想起し、主との絆を新たにし、信仰の兄弟姉妹の絆を確かなものにしたのです。