神学者アリスター・マクグラスの『十字架の謎』に次のような言葉があります。
アウグスティヌスが言ったように、「もし、あなたに理解できるなら、それは神ではない」のです。アウグスティヌスの態度は、啓蒙主義の原理だった「もし理解できな いなら、それは誤っている」と対照的でしょう。十字架は神の、より偉大な真理との 出会いを与えてくれ、人間の言語や概念がその真理を完全に言い表すのに不十分で あるということを際立たせてくれます。
最初弟子たちはイエスの十字架の死を理解できず戸惑いました。やがて彼らは十字架に表れている主イエスの愛と、語り尽くせない神の真理に気づかされました。ここに信じるに値する大きな愛がある! 神の深い知恵がある! 彼らはこの愛に生かされて立ち上がるのです。
使徒パウロはこの十字架のキリストを誇りとし力強く宣言します。
十字架の言葉は、滅んでいく者にとっては愚かなものですが、わたしたち救われる者 には神の力です。(Ⅰコリント1:18)
私たちも十字架を誇りとする群れです。