主の働きを担う者

「ヨハネ福音書―主の働きを担う者」

紀元1 世紀の教会を取り巻く状況は厳しいものでした。政治的にはローマ帝国による迫害があり、思想面ではグノーシスという偽りの宗教思想に直面していました。激流の時代を生き抜き、成長するために教会には三人の代理者が立てられていました。愛弟子ヨハネ、聖霊、そしてペトロです。

愛弟子ヨハネは「イエスのすぐ隣」(13:23)にいた者であり、他の弟子たちより主イエスの心を深く理解できた人です。彼は主イエスの言葉と業を福音書に書き記しました。

聖霊は真理の霊とも言われます。それぞれの状況の中で主の言葉を活き活きと思い起こさせ、真理を正しく悟らせます。さらに聖霊はヨハネ福音書のメッセ―ジを未来に向けて語り続けます。

主イエスはペトロに「わたしの羊を養え」と言われ、教会を守り導く羊飼いの務めを与えられました。ペトロは教会共同体を束ね保持し導きました。聖霊はこの牧会の働きを用いて教会を愛の共同体に育て上げました。

現代にもこの三つが必要です。信仰の核心としての神学、牧会、そして聖霊です。

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