主イエスは「人はパンだけで生きるものではない。神の口から出る一つ一つの言葉で生きる」と言われました。旧約の預言者アモスは「わたしは大地に飢えを送る。それはパンに飢えることでもなく/水に渇くことでもなく/主の言葉を聞くことのできぬ飢えと渇きだ」(アモス8:11)と語りました。心の飢え渇きを本当に癒すもの、それは神の言葉、聖書の言葉こそ現代の私たちにも本当に必要なものなのです。
宗教改革者ルターは『卓上語録』の中でこう語っています。「すべての人は聖書の存在すら知らなかった。例えば、わたしは20才になっても、まだ聖書を見たことがなかった」「若い頃、聖書に偶然に出会った。このような書をいつか持つことができれば、幸せだろうと思った」。
グーテンベルグは印刷術を発明し「四二行聖書」を1455年頃発行しました。180冊が印刷され、現存しているのは47冊、完全な形のものは21冊だそうです。この発明にもかかわらず、当時聖書は非常に高価で一般の人の手には届きませんでした。その後印刷技術の発達により聖書が多くの人の手に届き、今日のように広く読まれるようになりました。私たちは聖書一句一句を丁寧に読み、そこに表されている神の恵みと救いを日々豊かに体験したいと思います。(踊)