「悪い言葉を一切口にしてはなりません。ただ、聞く人に恵みが与えられるように、その人を造り上げるのに役立つ言葉を、必要に応じて語りなさい」(エフェソ4:29)
使徒パウロの勧めに共鳴する神学者イェルク・ツィンクの言葉が私の心で響いています。「沈黙するとは決して口をきかないということではなくて、饒舌をやめ、自分が明白に『聴いた』ことだけを発言するという意味です」。人の心から出てきた言葉はしばしば人を傷つけます。けれども長い沈黙の中で心の深みに届いた神の言葉は人を優しく癒すことができるのではないでしょうか。