「人生の年月は七十年程のものです。健やかな人が八十年を数えても/得るところは労苦と災いにすぎません。瞬く間に時は過ぎ、わたしたちは飛び去ります」(詩編90:10)
詩編の詩人と現代の私たちの共通性は何でしょうか。それは人生が過ぎていく速さでしょう。では違いは? 詩編の作者は、人生は労苦と災いの連続だと言いますが、私たちはいかがでしょうか? 立花隆氏は「七十才の人生もそれはそれで、二十歳とは違う面白さ、違う充実感がある」と書いています。高齢期を迎えた人でなければ体験できない面白さや充実感をじっくり味わいたいと願っています。