「公道を水のように、正義をつきない川のように流れさせよ」(アモス5:24)
8月4日(金)NHKBSプレミアムで『気骨の判決―東条英機と闘った裁判官』が放送されました。太平洋戦争中、政府に協力しない議員を排除しようと翼賛選挙を実施。非協力的な候補者は様々な妨害を受け、その多くが落選。選挙後に選挙無効の訴えが起こされ、吉田久裁判官がこれを担当しますが文字通り四面楚歌、命がけで選挙無効判決を出します。東京大空襲によりその判決文は消失したと思われていましたが、2006年8月最高裁判所の倉庫から61年ぶりに発見。放送後私は清水聡氏の『気骨の判決』(新潮新書)も読みました。そんな時代にも体制に巻き込まれず、「公道を水のように、正義をつきない川のように流れさせ」た人がいたことに感動しました。