ささげます、主よ

「ささげます、主イエスよ」

マルコ一四章には、ベタニアという村で主イエスの頭に非常に高価な香油を注いだ女性のことが記されています。この物語は新約聖書の四福音書全てに記されています。ということは初代教会においてこの出来事は大切な物語であることを示しています。

最初弟子たちはこの行為を無駄遣いだ、それだけのお金を貧しい人々に施したほうがはるかに貴いと言って女性を厳しく非難しました。しかし主は「わたしに良いことをしてくれたのだ」と弁護されました。「良いこと」とは「美しい」という意味です。「前もってわたしの体に香油を注ぎ、埋葬の準備をしてくれた」と意義付けされ、時に適った美しい価値ある行為として受け止められたのです。

主はこの女性の行為を「世界中どこでも、福音が宣べ伝えられる所では、記念として語り伝えられる」と言われました。福音とこの愛の行為はセットです。福音が宣教される時にはいつでもこのことが思い出されるというのです。私たちが捧げるささやかな奉仕も主は貴い宝として受け取ってくださいます。

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