「太陽の下、再びわたしは見た。足の速い者が競争に、強い者が戦いに/必ずしも勝つとは言えない」(コヘレト9:11)
コヘレトが「うさぎと亀」の話を知っていたとは思えませんが、速い者、強い者、知恵や知識のある者、人間関係構築が得意な者がいつも勝者になるとは限りません。反対に、遅い者、弱い者、知恵も知識も経験も足りない者、人間関係が下手な者が勝者となる場合が、実は案外多いのです。そこが人生の不思議さです。きっと神の助け、人の助力があるのでしょう。パウロも「わたしは弱いときにこそ強いからです」(Ⅱコリント12:10)と言います。