「ひとりのみどりごがわたしたちのために生まれた。その名は『平和の君』」(イザヤ9:5)
1939年5月、スペイン内戦で独裁者フランコが勝利、圧政が始まりました。カザロスは、フランコはもとより、これを承認しようとしたイギリスやアメリカにも抗議してフランスのプラードに引きこもり、「スペインに民主主義政府ができるまでは楽壇に立たない」と引退してしまったのです。けれどもその中でケネディ大統領の招きに応じて演奏したのは、自由世界の指導者としてのケネディに対する信頼と敬意の現れでした。もし今彼が生きていたら、仮にプーチンから招かれたとしても決して応じないと確信します。