イエスを熱心に信じることができるように

「主に信頼する者となる」

箴言22:17~19の言葉です。

耳を傾けて賢人たちの言葉を聞け。わたしの知識に心を向けよ。それをあなたの腹に納め、ひとつ残らず唇に備えておけば喜びを得る。あなたが主に信頼する者となるように、今日、あなたに教えを与えよう。

 私たちが耳を傾けて聴くべき言葉は、歴史の検証を経た言葉です。今流行っていても明日は消えてなくなる言葉ではないのです。「腹に納める」とあります。「腹」は言葉の貯蔵庫、言葉の宿と考えられていました。また「唇に備える」とは必要な時はいつでも思い出し語ることができるようにしておくことです。そうしてこそ心にはいつも喜びがあるのです。

箴言の知恵の教師が願ったことは、「あなたが主に信頼する者となるように」ということでした。作家加賀乙彦氏は講演で「現代は疑うということに力点が置かれ、信頼するということが軽視されている」と言われました。哲学者キルケゴールの父親は息子の顔を見ながら言いました。「どうぞお前がイエスを熱心に信じることができるように」。

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