「手のひらに欺きがあれば貧乏になる。勤勉な人の手は富をもたらす」(箴言10:4)
『ロビンソン・クルーソー』(下)では、主人公は最初に漂着した孤島を再度訪ねます。そこに5人のイギリス人がいて、3人は怠惰、2人は勤勉です。「そのことはてきめんに生活に現れていた。勤勉な人間は豊かに安楽に暮らし、怠惰な人間はせちがらく乞食みたいに暮らしていた」。作者デフォーは今日のみ言葉(箴言10:4)を文中に記していました。まさにこれが「プロテスタンティズムの倫理」ですね。ついでながら箴言21:5「勤勉な人はよく計画して利益を得/あわてて事を行う者は欠損をまねく」。これも心に留めておきたいです。