「からし種のように」
主イエスは神の愛を印象的に伝えるためにたとえ話をお使いになりました。誰でもよく分かる、一度聞けば心に残る、しかも思い出す度に新鮮によみがえる話なのです。その一つが「からし種のたとえ」です。
神の国を何にたとえようか。どのようなたとえで示そうか。それは、からし種のようなものである。土に蒔くときには、地上のどんな種よりも小さいが、蒔くと、成長してどんな野菜よりも大きくなり、葉の陰に空の鳥が巣を作れるほど大きな枝を張る。(マルコ4:30~32)
からし種は種の中でもっとも小さい粒ですが、育つと随分大きくなります。神の国、神の支配も、始まりは小さいが、やがてそれは大きくなると言うのです。
ところが神学者ジョン・ドミニク・クロッサンは、主は小さい始まり大きな終わりではなく、からし種の持つ驚くべき生命力を語っておられるのだと言います。それはどんなところでも芽を出し、根絶やしにしようとしても芽を出すのです。神の国はそのように力強い生命力を持っていると言うのです。
神の言葉が私たちの生活の中で、私たちの家庭の中で大きな命に溢れたものとなりますように。