戦後70年の夏を特別な思いで迎えました。太平洋戦争に敗れて70年たって、私たちは平和をつくり出すことができているか、傷つけた国や人たちと和解できているか、問いなおす時だと思います。
首相の談話が注目されました。「心からのおわび」「植民地支配と侵略」といった表現が盛り込まれるかが焦点でした。違憲とも指摘される集団的自衛権の行使を柱とした安全保障関連法案は、衆院で強行採決され参院に送られました。節目の年に、私たちの国は岐路に立っています。
ナチスの支配にあらがったカール・バルトが起草したバルメン宣言(1934年)の第一条項からー。
「聖書においてわれわれに証しされているイエス・キリストは、われわれが聴くべく、また生きているときにも、死ぬときにも、信頼し、服従すべき、唯一の神の言葉である。教会が、この唯一の神の言葉以外に、またそれと並んで、別の出来事、さまざまな力、人物、諸真理をも神の啓示として承認し、宣教の源泉とすることができるし、そうしなければならないと教える誤った教えを、われわれは却ける」
今こそ、神の言葉=キリストの福音に固く立ちたいと思います。(田川大介)