踊協力牧師メッセージ

「真理と自由」

 ヨハネ福音書を読むと、「わたしは…である」という特徴的な言葉が度々出てきます。神学者ゲルト・タイセンは『新約聖書 歴史・文学・宗教』の中で、ヨハネ福音書は「キリスト」や「神の子」のような伝統的な尊称だけではイエスの偉大さを表すことができないと考え、「わたしは…である」と言う言葉を使った。例えば「わたしは命のパンである」「わたしは世の光である」「わたしは門である」「わたしは良い羊飼いである」。これによって著者は主イエスの働きの豊かさを伝えようとしている、と言っています。

 ヨハネ一四・六では「わたしは真理である」、ヨハネ8:31~32では「わたしの言葉にとどまるならば、あなたたちは本当にわたしの弟子である。あなたたちは真理を知り、真理はあなたたちを自由にする」と主イエスは言われました。

 私たちは気づかず知らずのうちに様々なことに束縛されています。人の評価に縛られることもあります。しかし主イエスが教える真理に従って生きようとする時、私たちは本当の自由を体験するのです。身も心ものびのびと輝いて生きるのです。パウロの言葉では「いつも喜んでいなさい」(フィリピ4:4)ということでしょう。(踊)

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