ノアの箱舟の話は創世記5~9章に記されています。
小学生の頃教会学校で何度も聞かされ、紙芝居でも見たノアの物語は今も心に鮮明に残っています。また最近ダーレン・アロノフスキー監督による映画『ノア・約束の箱舟』が上映されました。彼は今こそこの映画を作る意義を感じたと言います。「この物語がどんなに驚きに満ちているかを思い起こせば、誰もがわくわくするだろう。だから信じる人、信じない人、その両方に向けて、この映画を作ることにしたんだ。」「私たちは、ノアとその家族の目と心を通して、畏れと信じる心、破壊と勝利、苦難と希望を彼らと共に体験するんだ。」
改めて創世記を読んで印象的なのは、ノアが語った言葉は一言も記されてはいないということです。語るのは神であり、ノアは黙々と従うのです。彼は意思のない人間ではありません。彼の行動こそは彼の意思の表れです。
イエス誕生に際してヨセフの言葉も一言も記されてはいません。彼も主が命じられたことを黙々と託された使命を果たす人なのです。今信仰者に最も求められている姿です。