「ヘロデのところへ帰るな」
12月2日(日)から待降節です。マタイ福音書の降誕物語には東方の博士の来訪が記されています。彼らはユダヤ王ヘロデの王宮を訪ね、「ユダヤ人の王としてお生まれになった方はどこにおられますか。わたしたちは東方でその方の星を見たので、拝みに来たのです」と告げます。自分の王位を危うくする存在の出現にヘロデが不安を感じたのは当然でした。。
ヘロデはその場所がベツレヘムであることを調べさせ、「行って、その子のことを詳しく調べ、見つかったら知らせてくれ。わたしも行って拝もう」と言います。しかし実はその幼子の命を今のうちに密かに抹殺しようと企んだのです。
あの輝く星は博士たちを幼子のもとに導きます。彼らは幼子の前にひざまずき、献身のしるしとして黄金、乳香、没薬を捧げます。その後、夢で「ヘロデのところへ帰るな」とのお告げを受けた彼らは、別の道を通って自分たちの国に戻ります。彼らが王として拝んだ方はこの幼子以外にありませんでした。
私たちも同様です。この幼子キリストこそ私たちの真の王、真の救い主です。