最近、赤木雅子氏と相澤冬樹氏(元NHK記者)の『私は真実が知りたい―夫が遺書で告発、「森友」改ざんはなぜ?』を読みました。
雅子さんの夫俊夫氏は財務省近畿財務局に勤務、森友事件で公文書の改ざんを強いられて心身を病み、自ら命を断った方です。彼は真実が明らかにされることを願って手記を残しました。
彼は「嘘で嘘を塗り重ねるという、通常ではありえない対応」と記し、改ざんを指示し、これに関わった人々の名を列挙、断わり切れなかった自分の弱さも告白、この事件の構造と原因を明らかにしています。読み終えた率直な感想は、やりきれなさです。偽りは人を死に追いやるのです。
主イエスは「不法がはびこるので、多くの人の愛が冷える」(マタイ24:12)と言われました。雑草のように生い茂る不法を取り除き、真実の愛が育つ世界を目指したいと切に願います。
人類の父にして、世界の王なる神よ、
あなたのみ旨は人々が兄弟として生きることであります。
憎しみ、疑い、不信を取り去り、友としての交わりの中に生き得るよう、
助けを与えてください。(W・バークレー『明日への祈り』) (踊)