「福音」とは「喜びを伝える知らせ」「よい便り」という意味です。福音を聞いた人の心には喜びが溢れるのです。ですから新約聖書、特にフィリピの信徒への手紙には「喜び」という言葉が繰り返し出てきます。
わたしの兄弟たち、主において喜びなさい。(フィリピ3:1)
主において常に喜びなさい。重ねて言います。喜びなさい。(フィリピ4:4)
藤木正三先生は『神の風景』という本の中でこう言っています。
どれほど深い信仰でも、そこに喜びがなければおかしいと考えるべきでしょう。どれほど熱心な奉仕でも、そこに喜びがなければおかしいと考えるべきでしょう。…喜びとは、ことの真偽を判別する大切な基準です。喜びのない深さは自己満足している深刻さなのです。喜びのない熱心さは報いを求めている不平なのです。いずれにしても喜びのないものは、全て未熟であると考えて間違いはありません。
イエス・キリストに属する私たちは心から喜びに満ちて生きることができるのです。