6月中旬、沖縄で三バプテスト牧師・牧師配偶者研修会が行われ、饒平名長秀(よへな・ちょうしゅう)先生が「『戦後70年』・キリストの平和を作り出す~今、沖縄から共に~」と題して講演されました。目下先生の著書『待ちつつ、早めつつ』を読んでいますが、80歳で牧師を引退された時の講演「革命家イエス」に新たな感動を覚えました。論旨は次のとおりです。
イエスは革命家である。しかし暴力による革命家ではない。この命のない世界に命を吹き込むために来られた。神の国の建設、それがイエスの使命・目的である。日本のキリスト教会が振るわない大きな理由は、この神の国を説かなくなり、形而上学的、内面的、個人的、部分的な教えになってしまったからだ。イエスの教えは自分の全人格、全生活に関わるもの、政治、経済、文化など人間の全てに関わるもの、それを命あるものに変革せずにはおかないものである。
キリストの教会はこの神の国の福音宣教のために召し出された共同体であり、牧師も信徒もそのために共に喜んで働くのです。