徳川家康の家訓は有名です。苦労して幕府の基礎をつくった人の言葉だけに納得できる点があります。
人の一生は重荷を負うて遠き道をゆくが如し。いそぐべからず。不自由を常と思へば不足なし。こころに望起らば、困窮したる時を思い出すべし。堪忍は無事長久の基。怒りは敵と思へ。勝事ばかりを知りて負くる事をしらざれば、害其身にいたる。おのれを責めて人を責めるな。及ばざるは過ぎたるよりまされり。
誰の人生にも苦労や重荷はつきものです。けれども余りにもそれが大きいと押し潰されそうになります。どうすればいいのでしょうか。まず負うべき重荷かそうでないかを区別することからではないでしょうか。負うべき課題が明らかになった時、次の詩編の言葉を唱えましょう。
日々にわれらの荷を負われる主はほむべきかな。(詩篇68:19/口語訳)
神が私たちの重荷を共に担ってくださるのです。そのことを確信できた時、私たちの荷は小さく軽いものになります。