小学科だより(2021年2月21日)
ルカによる福音書10章41節~42節
マルタ、マルタ、あなたは多くのことに思い悩み、心を乱している。しかし、必要なことはただ一つだけである。マリアは良い方を選んだ。それを取り上げてはならない。
「いとでんわ」(福音館書店) 文:小林実 絵:荒木桜子
今日は、「いとでんわ」という本を読みました。この本に書いてあるとおりに、いとでんわを作ってみました。紙コップを2つ、いとでつないでつくります。教室の前と後ろくらい離れていても、このいとでんわを使うとはなしができます。コップを口に近づけて「もしもし」と言ったら、今度はコップを耳にくっつけて、じっと耳をすませます。そうすると、友だちの「もしもし」がきこえてきます。
聖書にこういう物語が書かれています。イエス様が弟子たちと一緒にマルタとマリアという姉妹の家を訪ねた時のことです。マルタは料理をつくったり掃除をしたり、一生懸命に働いているのに、マリアはイエス様のそばに座っておはなしを聞いていました。マルタはイエス様に「マリアに私を手伝うように言ってください」と訴えました。するとイエス様は次のようにお答えになりました。
「マルタ、マルタ、あなたは多くのことに思い悩み、心を乱している。しかし、必要なことはただ一つだけである。マリアは良い方を選んだ。それを取り上げてはならない」
毎日の生活の中で、マルタのようにいろいろなことを心配したり、悩んだりして心の中がぐちゃぐちゃになることがあります。そういう時、いとでんわのコップを耳にくっつけていても、友だちの声に気づきません。
私たちはみんな、神様と私たちをつなぐいとでんわを持っています。そして神様は、いつもいつも、私たちに話しかけてくださっています。心を静かにして耳をすませてみましょう。
次回の小学科だよりでは、「おいのり」について考えてみたいと思います。