愛に根ざし、愛に立つ教会
「愛に根ざし」エフェソの信徒への手紙は使徒パウロの信仰と神学に基づく教会論です。異質なグル―プの間には誤解や争いが生じがちですが、著者はユダヤ教出身のキリスト教徒と異教徒出身のキリスト教徒の和解、キリストへの信仰による克服を目指して書き記しました。著者は「御父から、天と地にあるすべての家族がそ
「愛に根ざし」エフェソの信徒への手紙は使徒パウロの信仰と神学に基づく教会論です。異質なグル―プの間には誤解や争いが生じがちですが、著者はユダヤ教出身のキリスト教徒と異教徒出身のキリスト教徒の和解、キリストへの信仰による克服を目指して書き記しました。著者は「御父から、天と地にあるすべての家族がそ
「老シメオンは歌う」ルカ福音書2:22~32には老シメオンのことが記されています。彼は正しく信仰あつい人、神がイスラエルの民を慰めてくださるのを待ち望んでいる人です。神は彼に「メシアに会うまでは決して死なない」と約束してくださいました。彼の日々は空しい日々ではなく、希望に満ちた日々です。その日
「まことの礼拝者たち」マタイ福音書2:1以下には東方の博士たちが不思議な星に導かれて幼子キリストのもとを訪れたことが記されています。その星とは、王を意味する木星とパレスティナを意味する土星が、終末時代を意味する魚座の中で出会うという出来事だったと思われます。彼らはその中に終末時代の救い主がパレステ
「光は暗闇の中で輝いている」クリスマスに欠かせないもの、それは光です。街にはイルミネーションが美しく輝き、家にもキャンドルが灯されます。真夜中でも町が明りに包まれるようになったのは人類の歴史ではごく最近のことです。照明としてのガス灯器具を最初に制作したのはスコットランド人のウィリアム・マードッ
「讃美する人々」ルカ福音書の降誕物語の特徴は讃美が多いことです。天使ガブリエルがマリアに聖霊による受胎を告知した時、マリアは後に「マグニフィカート」と呼ばれる讃美を捧げます。バプテスマのヨハネが誕生した時、父親のザカリアは「ベネディクトゥス」と呼ばれる讃美を捧げます。ベツレヘムの羊飼いたちに幼子キ
「キリストの完全な救い」マタイ福音書1 章にはイエス・キリストの系図が記されています。これは現代に生きる私たちにはあまり意味を持たないように思えますが、当時の読者には重要な意味を持っていたのです。それは、イエス・キリストこそ神の救いの約束の成就であり完成であることを伝えようとしていたのです。1