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いのちの尊さ、いのちを守る

日野原重明先生の『十代のきみたちへ―ぜひ読んでほしい憲法の本』(富山房インターナショナル)を読みました。先生は現在103才。いのちが軽んじられた時代を生きてきた先生が、「いのちを守る」という一点で若者に語り続ける姿に心を打たれます。先生は日本国憲法について「世界にも類のない『いのちを守る』憲法」だと

神の言葉に立つ

戦後70年の夏を特別な思いで迎えました。太平洋戦争に敗れて70年たって、私たちは平和をつくり出すことができているか、傷つけた国や人たちと和解できているか、問いなおす時だと思います。首相の談話が注目されました。「心からのおわび」「植民地支配と侵略」といった表現が盛り込まれるかが焦点でした。違憲とも

「あなたたちは祝福となる」

ゼカリヤは祭司の家に生まれた人で、十二小預言者のひとりです。彼が活動を始めたのはダレイオス王の第2年(紀元前520年)、活動を終えたのはダレイオス王の第4年(紀元前518年)と期間は短いのですが、彼が伝えた預言の価値は大きいものでした。彼は預言者ハガイとほぼ同時代の人であり、二人は面識があったと

映画『「奇跡のひと」を観て』

フランスの片田舎にあるラルネイ聖母学院は聴覚障害の少女たちの施設です。そこにある日、目も耳も、そして言葉も不自由な少女マリーがやってきます。薄汚れた衣服をまとい、髪はぼさぼさ、ちょっと目を離した隙に木によじ登り、園庭を駆け回ります。生まれてから一度も教育を受けてこなかったマリーの教育係は修道女マ

あなたの信仰は立派だ

マタイ15:21以下にカナンの女性が娘の癒しを主イエスに懇願する記事があります。「主よ、ダビデの子よ、わたしを憐れんでください。娘が悪霊にひどく苦しめられています。」ところが主の言葉はとても冷たいものでした。「子供たちのパンを取って小犬にやってはいけない。」しかしこの女性はなおもすがります。「主よ、

革命家イエス

6月中旬、沖縄で三バプテスト牧師・牧師配偶者研修会が行われ、饒平名長秀(よへな・ちょうしゅう)先生が「『戦後70年』・キリストの平和を作り出す~今、沖縄から共に~」と題して講演されました。目下先生の著書『待ちつつ、早めつつ』を読んでいますが、80歳で牧師を引退された時の講演「革命家イエス」に新たな感

信仰を育てる主イエス

ヨハネ福音書は主イエスの奇跡は「しるし」であったと告げます。それはイエスが神の子であることを証明するものです。聖書注解者ベンゲルによると、「イエスの出来事を三つに分類するのがヨハネの手法である」と述べ、ガリラヤでのしるしが3回、ユダヤでのしるしが3回、復活後のしるしが3回記述されていると言います

主イエスを私たちの人生に

ルーヴル美術館収蔵のパオロ・ヴェロネーゼの『カナの婚礼』は縦6.5メートル、横10メートルの大きな作品です。本来はサン・ジョルジュ・マッジョーレ島のヴェネディクト会修道院食堂を飾るために1562年頃描かれたもので、その絵に総勢132人の人物が登場し、新郎新婦は左端に、主イエスと母マリアが正面に描かれ

映画「エクソダス 神と王」を観て

50数年前映画『十戒』を観ました。出エジプト記をもとに製作された70ミリのスペクタクルで、紅海が割れる場面は感動でした。今回の『エクソダス』も印象深い作品です。前者が神々しいモーセを描いているとすれば、後者は悩み苦しむ人間的なモーセを描いています。数々の災害に心を痛めるモーセに対し神は「私のする

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