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別の道

「まことの礼拝者たち」マタイ福音書2:1以下には東方の博士たちが不思議な星に導かれて幼子キリストのもとを訪れたことが記されています。その星とは、王を意味する木星とパレスティナを意味する土星が、終末時代を意味する魚座の中で出会うという出来事だったと思われます。彼らはその中に終末時代の救い主がパレステ

光は暗闇の中で輝いている

「光は暗闇の中で輝いている」クリスマスに欠かせないもの、それは光です。街にはイルミネーションが美しく輝き、家にもキャンドルが灯されます。真夜中でも町が明りに包まれるようになったのは人類の歴史ではごく最近のことです。照明としてのガス灯器具を最初に制作したのはスコットランド人のウィリアム・マードッ

「讃美する人々」

「讃美する人々」ルカ福音書の降誕物語の特徴は讃美が多いことです。天使ガブリエルがマリアに聖霊による受胎を告知した時、マリアは後に「マグニフィカート」と呼ばれる讃美を捧げます。バプテスマのヨハネが誕生した時、父親のザカリアは「ベネディクトゥス」と呼ばれる讃美を捧げます。ベツレヘムの羊飼いたちに幼子キ

「キリストの完全な救い」

「キリストの完全な救い」マタイ福音書1 章にはイエス・キリストの系図が記されています。これは現代に生きる私たちにはあまり意味を持たないように思えますが、当時の読者には重要な意味を持っていたのです。それは、イエス・キリストこそ神の救いの約束の成就であり完成であることを伝えようとしていたのです。1

91周年を感謝して

「一歩一歩」 私たちの教会は1922(大正11)年12月2日に創立され、本年91周年を迎えました。長い年月、しかも激動の時代でした。『西南学院バプテスト教会創立80年記念史』の関係年表を開いてみると、満州事変勃発、満州国建国宣言、五・一五事件、ドイツでヒットラー総統に就任、二・二六事件、盧溝橋

使徒言行録があって良かった

「使徒言行録があって良かった」使徒言行録は私の若い頃から好きな文書の一つです。そこに記された初代教会の美しい調和こそ現代に生きる教会の最良の手本だと思っていました。ところが神学部に学び始めたある日、私は神学者オスカー・クルマンの『イエスと当時の革命家たち』、その中の「初代教会の内部の不一致」と

ありったけの愛

「ありったけの愛を」原崎百子さんは1978年、肺がんのため43才の若さで天に召されました。彼女は国際基督教大学を卒業、東京神学大学修士課程修了後原崎清牧師と結婚、牧師の伴侶として働きつつ金城学園高等学校で英語教師としての勤めをしていました。けれど気づかぬうちに病魔は彼女の身体をむしばんでいたのです

すべてのことに感謝を!

「すべてのことについて感謝を」私たちはとても感謝の少ない生活をしています。何をしてもらっても当たり前と思ってしまう心は「にんげんがボロになってくる」(鹿島和夫『一年一組せんせいあのね』)からだと思います。感謝とは何でしょうか。哲学者ジャック・マリタンは「感謝の思い

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