12月5日のみことば

「このように考えていると、主の天使が夢に現れて言った。『ダビデの子ヨセフ、恐れず妻マリアを迎え入れなさい。…』」(マタイ1:20)

「ひそかに縁を切る、これしか道はないのだ」と何度も自分に言い聞かせ、「明日こそはマリアにこのことを伝えよう」と決断するヨセフ。そんな彼に主の天使が現れたのです。「ダビデの子ヨセフ」、なんと仰々しい呼びかけでしょう。確かに彼はダビデ王の末裔ですが、今では栄光のひとかけらさえありません。しかし天使のこの呼びかけは彼の眠っていた誇りを呼び覚まし、心の深みに静かな覚悟を生じさせたのでした。

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