小学科だより

小学科だより(2022年3月15日)

マタイによる福音書 5章9節

平和を実現する人々は、幸いである。その人たちは神の子と呼ばれる。

「せかいでいちばんつよい国」(デビッド・マッキー/作 光村教育図書)という絵本を紹介します。

むかし、大きな国がありました。大きな国の人たちは、自分たちのくらしほどすてきなものはないと信じていました。そこで、たくさんの兵隊を送り出し、他の国を征服して領地を広げ、みんなを幸せにしようと考えました。どんどん領地を広げていきましたが、まだ征服できない国がひとつありました。その小さな国は武器をもっておらず、兵隊はひとりもいませんでした。この国の人たちは、大きな国から来た兵隊を自分たちの家に泊めて、おいしい食事でもてなし、美しい音楽を聴かせました。大きな国の兵隊たちは、だんだんやさしい気持ちになっていきました。

さて、本当に強いのはどちらだと思いますか?兵隊がたくさんいる大きな国でしょうか。それとも、武器をもたない兵隊もいない小さな国でしょうか。

今、遠い国で戦争が起こり、たくさんの尊い命が奪われています。誰もが恐怖におびえている中、このようなお話が伝えられました。

ある若い兵隊が小さな村に攻め込みましたが、道に迷ってしまいました。とても寒く、途方に暮れていると、その村の人たちが兵隊に温かいお茶を飲ませ、おいしいパンを食べさせました。そして、兵隊のお母さんとビデオ電話までさせてあげたのです。

もしかしたら殺されるかもしれません。でも、小さな村の人たちは兵隊をもてなしました。
一日も早く戦争が終わり、世界中の人たちがやさしい気持ちを持つことができますように。一緒にお祈りしましょう。

教会学校小学科は、3月20日から再開します。みなさんに会えるのを楽しみにしています。

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