私の本棚に『ことばの力』という同タイトルの本が3冊あります。詩人大岡信氏、詩人川崎洋氏、そして言語学者外山滋比古氏のものです。ほかにも似た題名の本が多くあります。
大岡氏から学んだことは、洋の東西を問わず「言葉は本来最高の贈り物だった」ということ。川崎氏は父の急死で西南学院大学を中退された方です。「『あいさつ』というのは、その根もとのところは、ことばづかいより、その人の気持ちの持ち方だ」という言葉が心に残っています。外山氏は幼稚園の園長もなされた方ですが、「聞く耳」という文章の中で「こどもの耳をよくするには、ゴミクズのようなことばかり言ってはいけない」と言っています。
詩編119編は聖書の中で最も長い詩です。176節もあり、全節にわたり神のことばの力について印象深く記しています。24節と44節にはこうあります。
あなたの定めはわたしの楽しみです。わたしに良い考えを与えてくれます。
わたしがあなたの律法を守る者でありますように。常に、そしてとこしえに。