信仰生活ABC

問22:イエス・キリストという名は何を意味するでしょうか。

答:「イエス(ヨシュア・神は救い)」は、当時のユダヤではありふれた名前です。しかし、「キリスト(メシア、油そそがれた者」は、単なる名前ではなく特別な称号であります。だからイエスとキリストとはもとは別々のものです。しかも両者が結合して、イエス・キリストというひとりの方を指しています。そこにキリスト教の特質があります。単に一つの特質ではなく決定的な特質むしろ躓きか信仰か、あれかーこれかの究極の事柄です。

「イエス・キリスト」という言葉に出会った時、「イエス」は名前で、「キリスト」は苗字と思っておられる方が案外いらっしゃいます。しかし聖書の中には「キリスト・イエス」と記されている箇所もあります。今日の信仰問答が教えているように「イエス」は固有名詞であり、「キリスト」は称号なのです。

当時、ナザレのイエスに出会った人々、彼の教えを聞いた人々、働きを目撃した人々は、彼をいろいろ言葉で理解しようとしました。もっとも多かったのは「ラビ(先生)」であり、続いて多かったのは「預言者」でしょう。しかしイエスの弟子たちは、がリラヤ湖の嵐をイエスが鎮められた時には「いったいこの方はどなたなのだろう」と言い、やがて「あなたはキリスト、生ける神の子です」と告白したのです。そう告白せざるを得ないほど強い印象を受けたのです。今日の教会も同様に告白しているのです。

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