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巻頭言「幾百万の祈りに支えられ」

神学者D・ボンヘッファーは、「教会」という言葉には埃が積もっている、それを払い落とすべきだと言います。その時、この言葉は筆舌に尽くしがたいほど偉大で栄光ある言葉となり、私たちの心に愛の感情を点火すると言うのです。

教会は建物や組織ではなく、神の民の交わりであり共同体のことです。神はその交わりに私たちを招き入れてくださいました。さらにボンヘッファーは、その教会には三つの貴い力―犠牲、祈り、赦し―が働いていると言います。今朝は特に祈りについてご紹介します。

幾百万の心がわれわれのために、われわれの信仰が強められるため、われわれの力が増し加えられるために祈るということです。世界は、幾百万の祈りが天に向かって捧げられる祭壇であるということ、民が手を挙げて、われわれのために祈っていることなしに、われわれ各人のために恵みを乞い求めることなしに、一秒たりとも過ぎ去らないということを…よく考えてみたらどうでしょうか。

そのことが解った時、今度は私たちが他者のために祈りを捧げ始め、とりなしの祈りが広がり、全世界の教会を一つに結び付けるのです。(踊)

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