創世記には生き生きとした人間の姿が描かれていて興味の尽きない文書です。第三代の族長ヤコブは晩年にヨセフの二人の子どもマナセとエフライムを祝福しました。その様子が創世記48:12~16に記されています。
ヨセフは長男であるマナセがヤコブの右手に来るように、エフライムが左手に来るように配置しました。しかしヤコブは手を交叉し、右手を弟エフライムの上に、左手を兄マナセの上に置いたのです。そして祈りました。
わたしの先祖アブラハムとイサクがその御前に歩んだ神よ。わたしの生涯を今日まで導かれた牧者なる神よ。わたしをあらゆる苦しみから贖われた御使いよ。どうか、この子供たちの上に祝福をお与えください。
ヤコブはこれまでの人生を力強く導いてくださった神を心に想いながら二人の孫のために熱心に祈ったのです。長男次男という当時の固定概念を超えてそれぞれが神の祝福のもとに生き生きと育っていくことを願って。