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折が良くても悪くても

復活のキリストは迫害者であったパウロを選び、異邦人へ福音宣教者としてお立てになりました。ローマ1:5にこう記されています。わたしたちはこの方により、その御名を広めてすべての異邦人を信仰による従順へと導くために、恵みを受けて使徒とされました。パウロは主から頂いた使命のために誠実に働きました。2

信仰の言葉を学ぶ

 神学者W・H・ウィリモンの『異質な言葉の世界』という著書には洗礼を受けた者に広がる異質な喜びの世界についての説教が書かれています。 使徒パウロは「十字架の言葉は、滅んでいく者にとっては愚かなものですが、わたしたち救われる者には神の力です」(Ⅰコリント1:18)と言いました。彼はアテネの哲学者た

ラファエロの『キリストの変容』を観る

聖書をテーマにした絵画には画家の聖書解釈が表れています。ラファエロの遺作「キリストの変容」はマルコ九・二~二九に基づいて描かれたものです。絵の上半分はキリストの変容。イエスを真ん中に左に十戒を持つモーセ、右に預言書を持つエリヤ。彼らは空中で語り合っていまう。足下にはペトロ、ヤコブ、ヨハネが地面に

祈りの修練を積む

敬老の日、新聞やテレビは世界最高齢者として福岡市東区の田中(たなか)カ子(かね)さんのことを報じました。年齢は117歳261日。実は田中さんは私たちバプテストの仲間で、西戸崎教会のメンバーです。戦後1953年にご主人が入信、ご自身は1961年に入信、現在は老人ホームで過ごしつつ信仰を守っておられます

「なんという恵み、なんという喜び」

詩編133編は「都に上る歌」と見出しがついており、一節ではこう詠まれています。  見よ、兄弟が共に座っている。なんという恵み、なんという喜び。今年の夏は新型コロナウイルス感染不安のため例年とは違っていました。遠方に住む家族はなかなか帰郷できず、子どもたちの夏休みは短くてエネルギーを発散できず

巻頭言「信仰がもたらす美しい連鎖」

 フィレモンへの手紙はパウロ書簡の一つで、紀元54~55年頃エフェソの獄中から書いたものです。元来は「愛する協力者フィレモン」への私信ですが、同時にパウロは「家にある教会」でも読まれることを願っています。 フィレモンの奴隷であったオネシモは何らかの理由で逃亡、エフェソでパウロに再会してキリストへ

平和の道を知ろう

 人類学、霊長類学者の山極寿一氏の『ゴリラは語る』は「15歳の寺子屋」シリーズの一冊です。「ゴリラの家にホームステイしてだいじなことを教わりました」「ゴリラは人間の鏡です」。 山極氏によれば、戦争の原因は4つ。第1は所有。第2は言葉。人間は言葉を持ったことで「あいつらは敵だ」「わたしたちにこんな

巻頭言「祝福に満ちた平和のために」2020.8.9

 最近、赤木雅子氏と相澤冬樹氏(元NHK記者)の『私は真実が知りたい―夫が遺書で告発、「森友」改ざんはなぜ?』を読みました。 雅子さんの夫俊夫氏は財務省近畿財務局に勤務、森友事件で公文書の改ざんを強いられて心身を病み、自ら命を断った方です。彼は真実が明らかにされることを願って手記

礼拝は無上の喜び

 私たちの教会は新型コロナウイルス感染拡大防止のため4月12日㈰のイースター礼拝から5月31日㈰の聖霊降臨日礼拝まで8回主日礼拝を休みました。その間週報をメールやファックスで送信したり郵送したりしました。新しい試みとしてユーチューブによる礼拝を配信、また主日に祈りのために来会された兄弟姉妹とユーチュ

祈りの扉を開こう

『祈る―パウロとカルヴァンとともに』は、神学者ルドルフ・ボーレンの最後の著作であり、召される2年前の2008年、88歳の時に刊行されたものです。心に響く多くの言葉が記されています。祈りはどんな子どもでもできるものだが、カルヴァンは「我々はその相応しい仕方を知らない」と言い、使徒パウロは「何を祈っ

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